看護師離職対策。環境改善
2026年2月3日

看護師離職対策を重視した職場環境改善マニュアル(実践版)

1.看護師離職の主な原因(前提整理)

まず、マニュアルに明記すべき共通認識です。

主な離職要因

• 人間関係(上司・先輩・医師との関係)

• 業務量・夜勤・残業の負担

• 評価されない/不公平感

• 相談できない環境

• ライフステージ(結婚・出産・介護)への非対応

👉 **「給与だけでは防げない」**のが最大のポイント

2.離職対策の基本方針(必須記載)

基本方針(例文)

• 看護師が安心して長く働ける環境を整備する

• 個人に責任を押し付けず、組織で支える

• 早期離職の予兆を見逃さない

※ 管理職向けに「離職は個人問題ではなく管理課題」と明確に書くのが重要

3.人間関係・ハラスメント対策(最重要章)

3-1 現場で多い問題

• 指導と叱責の区別が曖昧

• 忙しさによる言葉の荒さ

• 「昔はこうだった」という価値観の押し付け

3-2 マニュアルに入れる具体策

• 感情的指導の禁止

• 人前での叱責禁止

• 指導は「事実+改善点+フォロー」で行う

例:明文化しておく文言

看護業務上の指導は、人格否定や威圧的言動を伴わず、業務改善を目的として行う。

4.業務負担・夜勤・残業対策

4-1 業務の見える化

• 看護業務リスト作成

• 「本当に看護師がやるべき業務か」の再検討

(物品管理・事務作業など)

4-2 夜勤・シフト配慮

• 夜勤回数の偏りチェック

• 連続夜勤の制限

• 子育て・介護中職員への配慮ルール明文化

👉 「配慮は個別判断」ではなく、ルール化

5.評価・承認の仕組み(離職防止に直結)

よくある不満

• 頑張っても評価されない

• 評価基準が不明確

マニュアル記載例

• 評価項目(接遇・安全・協調性 等)

• 定期フィードバック面談(年2回以上)

• 小さな貢献も言語化して伝える文化

6.相談・フォロー体制(辞める前に拾う)

6-1 相談しやすい仕組み

• 直属上司以外の相談先明示

• 匿名相談可

• 「相談しても不利益にならない」明記

6-2 早期サインの例(管理職向け)

• 欠勤・遅刻が増える

• 申し送りで発言が減る

• 夜勤交代を頻繁に希望

👉 これをマニュアルにチェックリスト化すると非常に有効

7.新人・中堅看護師の定着対策

新人

• プリセプター制度

• 「一人で抱えさせない」明文化

• 失敗を責めない文化

中堅

• 責任集中の防止

• 役割と裁量の明確化

• キャリア相談機会

8.退職防止のための面談ルール

定期面談

• 入職3か月・6か月・1年

• 年1回以上の継続面談

面談で必ず聞く項目

• 業務量

• 人間関係

• 続けられそうか

• 改善してほしい点

※「辞めたいです」と言われてからでは遅い

9.マニュアル運用のポイント

• 看護師長・主任向けに**別冊(管理職編)**を作ると効果大

• 形だけのマニュアルにしない

• 年1回必ず見直す

実務経験上の結論

看護師離職対策は

• 制度 2割

• 人間関係・運用 8割

 

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