湘南健康大学のコラムに株式会社BgAの代表が執筆させていただきました。
https://shonankenkoudaigaku.net/
執筆者: 牧島 直輝
訪問看護師の仕事は、新卒者だと難しいですか?と言われたことがあります。
私は、在宅に苦手意識がある看護師もいるとは思いますが、誰でも務まると考えます。
以前、軽度認知症のある寝たきりの女性で要介護度5の患者さん宅へ訪問し身体整容・排便ケアの支援をした後に、髪の毛が乱れていたためクシで整えました。その行為は、私しか行っていなかったらしく、とても喜ばれたことがありました。その後、女性は訪問に行った際には必ず覚えておいてくれ、毎回5〜10分手を握ってから支援をしていたことがとても印象に残ってます。
この時の自身を振り返ると、髪の乱れに気づいて行動をおこしたことが喜ばれたのではと考えます。
学生時代、看護師は気づきの仕事と教えられました。
病院勤務の時は、すぐにそれが実践できたわけではなく、先輩と日々の振り返りで成長できたと思っています。
まだ日々精進しなくてはと感じますが…。
自分に気づきが足りないと思う方は、相手の立場になり、どういう行動をとったら嬉しいと思うかを考えてみたらどうでしょうか?
その中でまず、
①興味を持ってみる
物事に見慣れてしまうと小さな変化に気づくのは難しいものです。そのため、興味を持って観察することが大切。
②行動に繋げてみる
気づいただけでなく行動に繋げることで、それが経験となり、次から似たような出来事で早く行動に移せるようになります。
③口に出して言ってみる
少しでも気になったことは口に出して言ってみてください。その事で認識を強くします。それが間違えていたとしても次に繋げられますし、発言することが気づきのキッカケになります。
④手で触ってみる
人だけではなく物を触って、感じ取ることでどの様な状態にあるのかを把握することができます。
以上の事を実績できるようになれば、気づきのスキルアップが図れるのではないでしょうか?
訪問看護師は、気づきと専門知識・技術を活かした上で、医療機関・関係事業所への密な連携をしたものであると思っています。
各事業所の育成環境が整っているのならば、新卒者でも務まります。
とてもやり甲斐のある仕事です。看護師を含めた医療職の皆さんは、ぜひ訪問分野に興味を持ってほしいです。